TO(トゥー) 感想
TO(トゥー) (公式サイト)
11/24,25にBS-TBSで放送されたものを録画で見ました。
原作ものでCGの映像そのものが売りなので素直にそれを楽しむべき作品だと思いました。
SFを表現する手法としてとても適していると思いますので,今度は厳密な科学考証をして,たとえばラリイ・ニーヴンの「リングワールド」なんかを作っていただきたいと思います。
期待しております>曽利文彦さま
以下に気になったことをつらつらと。
CGはやはりお金がかかるということなのか,見栄えのするアクションに重きが置かれていて,“SF”の“science”の部分を画で表現することが十分に出来ていなかったと思います。
たとえば,「楕円軌道」の舞台である「ミッドナイトバズーカ」ですが,コンテナを射出した後,どうやって当然生じる反作用を相殺しているのでしょう?
あれだけ大がかりでダイナミックな装置ですから,巨大なカウンターウェイトが動くとか,熱にして放出するために放熱フィンが赤く光るとか,視覚に訴える描きようはいくらもあったように思います。
ついでに,送られた月の側でどうやってコンテナをキャプチャして回収しているのかも気になりました(笑)
しかし,星間通信アンテナから放射される強力な電波を武器として使うアイディアは秀逸だったと思います。
こういうのこそ“SF”ですな。
また,同じく「楕円軌道」のラスト近くで,打ち上げられるロケットを子どものダンが見上げているシーンですが,太陽系外の星系に到達するほどに発達した文明が,恒星間宇宙船の本体を地上から化学ロケットで打ち上げるでしょうか?(苦笑)
打ち上げるにしても,本体はすでに地球軌道上にパークしていて,乗員のみを乗せた今の宇宙船と変わらない大きさのカプセルというのが妥当だと思います。
「共生惑星」では航空機のデザインが気になりました。
東コロニー側の要人が乗る旅客機はエンジンを回して推力方向を変化させて垂直離着陸を可能にしているようですが,エンジンが後方に向いて巡航モードになったとき,どうやって揚力を発生しているのでしょうかね?
大きな翼が付いているわけでもないのに。
反重力装置がすでに普通に使われているとか,かの「風船生物」と同じように内部に気嚢があって大気圧が高いのを利して容易に浮かんでいられるとか,画で納得させてほしかったところです。
一方,同じく東コロニー側の攻撃機は目標近くでわざわざミサイルの被いを外しますが,これは見栄えは良くても演出以上の合理的な意味は無いように思われました。
どうして最初から裸のミサイルを積んでいないのでしょう?
もっといえば,どうしてあの攻撃機は有人機で,無人機や巡航ミサイルではなかったのでしょう?
そういう運用思想までも伝わるような作画に期待するのは私の期待しすぎでしょうか?
次作があるのなら考えていただきたい。
重箱の隅をつついているようですが,CGのクオリティが高く,手法がSFを表現するのに最適であると感じたので次作への期待を込めて書かせていただきました。
失礼の段はお許しくださいませ。







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